
幡ヶ谷駅につながる商店街にある当院にも、
「気づいたらいつも同じ側で噛んでいるんです」
というご相談が少なくありません。
実はこれ、本人がまったく悪くないことがほとんどです。
どちらか片側だけで噛んでしまう背景には、
“身体が無意識に避けている何か” が潜んでいます。
たとえば、ほんのわずかな段差のある詰め物。
髪の毛1本の高さほどのズレでも、脳は敏感に察知して
「こっちは噛みにくいな」と判断します。
その結果、もう片方ばかりを使うようになり、
時間をかけてゆっくりと身体のどこかが訴え始めるのです。
1.「片側噛み」は、静かにゆっくりと身体に表れます
左右の顔のバランスが変わってくる
・片側だけ頬が張る
・フェイスラインのもたつき
・口角の高さの違い
鏡を見たとき、「なんとなく違うな…」という違和感が、
実はお口からのサインであることも。
肩こり・首こり・頭痛の原因に
咬む筋肉は、肩や首とダイレクトにつながっています。
小さなズレでも、長い時間をかけて全身のバランスに影響します。
片側だけむし歯や歯周病が起こりやすくなる
使わない側は歯垢が停滞しやすく、トラブルの温床に。
顎関節への負担が増える
片側噛みを続けると、顎が片方向へ引っ張られていきます。
2.幡ヶ谷わく島歯科が大切にしている“見えない原因探し”
片側噛みのクセは、
「悪い」「直さなきゃ」という話ではありません。
大切なのは、
“なぜそうなっているのか” を一緒に見つけること。
当院が予防歯科として最も重視している部分です。
① 詰め物・被せ物の数十ミクロンのズレ
・なんか当たる
・カチッと音が大きい
・フロスが引っかかる
こうした“ごくわずかな違和感”がスタート地点です。
② むし歯・歯周病のごく初期サイン
痛みがなくても、身体は無意識にそちら側を避けます。
③ 顎やほほの筋肉の使い方
噛み締める瞬間、どちらが強いか。
口の開閉でどちらにゆがみが出るか。
細かく見ていくと原因が浮かび上がります。
④ 日常生活のクセ
・頬杖
・スマホを見るときの頭の傾き
・片側だけでカバンを持つ
こうした“小さな習慣”が積み重なり、片側噛みを助長します。
3.今日からできる、やさしいセルフケア
① 「自分はどちらで噛んでいる?」と一度意識してみる
意識が変わると、身体の反応にも気づくようになります。
② 反対側でゆっくり噛む練習
いきなり硬いものではなく、軽い咀嚼から。
③ 頬杖・スマホ姿勢を少し見直す
片側に重心が行っていないか、少し意識してみてください。
④ 小さな違和感を覚えておく
「なんか硬い」「少しあたる」
その気づきが、予防の第一歩です。
院長・涌島先生からのメッセージ
片側噛みは、“クセのようでクセではない”ことが多いものです。
むしろ、身体が小さな違和感を避けた結果として
自然とそうなっているだけ。
だからこそ、責める必要も、頑張って直す必要もありません。
大切なのは、
「なぜそうなっているのか」
を一緒に見つけていくことです。
幡ヶ谷わくしま歯科では、
治療だけでなく、
“未来のトラブルを防ぐための診査・診断”
をとても大切にしています。
噛みにくさ、顔の左右差、肩こりの原因が分からない方。
どうぞ、いつでも気軽にご相談ください。
あなたの身体からの小さなサインを、
見落とさないお手伝いができれば嬉しく思います。
















